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2025.06.11 / その他

「海の匠」が作る絶品<うるめいわし丸干し>

「海の匠」とは、水産業の世界において特筆して優れた加工技術を持つ人、企業に贈られるもので、現在、日本では5名しか送られていません。

西口社長はその一人に選ばれています。

「海の匠」の職人としての仕事はまさに類を見ないプロフェッショナル。

近海の海の地形の把握、魚の生態、季節・潮流の変化、漁師がどのように魚を取ってきたか。

日々常に情報収集を徹底し、水揚げされる魚の中から選りすぐりの「元気な魚」だけを選びます。

匠の言う「元気な魚」は、生命力のある魚。
鮮度が落ち難く、食べる人の手元まで美味しさが持続する魚だといいます。

一つの条件として、腹に餌が残っていないこと。
これによりワタの鮮度を保ち生でも食べれる丸干しが完成する。

塩加減だけは、匠にしか出来ない。
今日水揚げされた魚の大きさ、脂の乗りによってすべて変える。

大袈裟ではなく、秒単位のコントロール。

そして、確認は勘だけに頼らない。
イワシを生で食べながら自分の舌で確認する。

その真摯な姿こそ、匠たる所以。
最高の技術とは、物事に真摯に向き合う心に由来するものだろう。

匠の努力に裏打ちされた極上の丸干しイワシはとにかく美しい。
イワシのサイズは季節によってまちまち。

どのサイズが美味しいです?

「今、この海で取れるものが一番美味しいよ♪」
海を愛す男の愛情あふれる答えに納得し、心まで晴れ渡る。

匠は、考えています。

自らの仕事を通じて、美しい宇和海の自然とその恵みを残したいと。
それは、ありのまま魚の美味しさを引き出すこと。

「美味しい」、そして「有り難い」と思っていただくことだと。

この滋味に感謝しながらの一杯は、心と体に染み渡ること間違いない。

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