column
2024.03.11 / 農作物
愛媛県佐田岬から。濃厚な果実の贈り物”清見”入荷しました。
山と海は、繋がっている。
今年は小さいけれど、濃厚な果実の贈り物。
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浅野農園のある愛媛県佐田岬は、日本一長い半島です。
はるか昔、地球上のプレートが重なりあい、
海底から隆起してできた地盤の形状。
切り立った山からすぐに海が広がる特異な地形です。
そこで育った浅野さん。
幼い頃、山を駈け、海で泳いだ。
それから、就職で故郷を離れたときに、初めて、
自然の豊かさは無限で、永遠ではないことに気付いたといいます。
切り立った斜面で栽培される柑橘は、
海からの太陽の反射光を受け、
濃厚なおいしさを蓄えています。
風が強く厳しい環境は、木の生命力を強く育てます。
少しづつ、魚が減っていく海の異変に気づいたとき、
農業で大量に使用する農薬の影響について学びました。
そして、海と山の自然は、密接に繋がっていると実感し、
農薬や化学肥料をできるだけ減らしていく栽培へと切り替えました。
「今年の”清見”は、昨年夏に雨が少なかったせいで小玉なんです。
その影響で沢山の裂果を出し、収量は減ってしまって。
でも、生き残ったみかんは、その分、
さらにギュッと詰まったおいしさを蓄えています。」と。
自然は奪うだけでない、
必ず何か大切なものを与えてくれる。
そんなことを教えてもらえるような今年の”清見”を、
ぜひ召し上がってみてください。