
column

2025.09.08 / 加工商品
「海老って、こんなに美味しいんだ」三代目が紡ぐ、自然のままの冷凍食品
株式会社ホリ 三代目 堀 弘道
料理人から家業へ、そして家庭用冷凍食品の誕生
株式会社ホリは、昭和49年に堀さんの祖父が創業した海産物を中心とする業務用冷凍食品の製造卸売会社です。
もともと料理に興味のあった三代目の堀さんは、修行の意味も兼ね和食の世界で十数年神戸の一流店で料理を学んできました。
当時を振り返ると、料理には興味があったが、食材について、あまり関心は持たなかったそうです。
業界の世相としても料理人が食材を深く学ぶということも稀有であったといいます。
そんな中、ふと帰省して家業の海老を食べたときに、「海老ってこんなに美味しいんだ!」と、恥ずかしながら改めて驚いたといいます。
父や祖父から「本当にいい海産物を届けたいんだよ。」
そう聞かされて育った堀さんは、やっと、この時、家業のやってきたことの大切さに気づいたといいます。
いい海産物を求め突き詰めると、“天然”、“無添加”にたどり着く。
安心、安全を売っているわけではないけど、求めた先が天然、素材そのまま、ありのままにたどり着くんだと。
本当に美味しい自然の恵みを届けること。
シンプルで、当たり前ですがそこから広がる未来の食卓が海を守ることにも繋がっていく。
世の中を少しだけしあわせにする会社として続けていく価値がここにあるんだと三代目は言います。
ただし、その道のりは順風満帆に歩んできたわけではありません。
美味しい海老=天然、無添加はどうしても高価になります。
多くの一般飲食店は原価に厳しく、価格面で断られることも多いそう。
それでも、創業以来貫いてきた自然のままの美味しさは、代を重ね「自分たちにしかできないことを自分たちらしく、ありのまま歩む。」という社風を醸成していきました。
Manmaブランドは、そんな三代目が生み出した「もっと多く人に自然の恵みを」という願いの結晶。
今回のピックアップは「瀬戸内小えびのアヒージョ」
海老にもたくさん種類があります。
それぞれ違いがあって、美味しさを引き出すための最適な調理法があるといいます。
選んだ海老は、瀬戸内の小海老。
地元では「地エビ」と一括りで呼ばれ、さっと塩ゆでビールでキュー♪が、一般的な海老ですが、実は3種類のエビが混在しています。
その名もサルエビ、トラエビ、アカエビです。
「アヒージョ」に選ぶ海老は、油調理でも身の弾力がしっかりと、殻ごと旨味を感じてほしいから、殻は薄く柔らかい「サルエビ」に限定しています。
讃岐のにんにくで香りをつけた、丸ごと「瀬戸内小海老のアヒージョ」。
陽気になりたいそんな夜に、「アヒージョ」にレモンを絞り、爽やかな柑橘の香りをまとわせて、キリッと冷やした白ワインとの出会いを楽しんでみて。♪
麹発酵の水神ベーカリーのバケットがお供できれば、ワインがもう一本必要かも。
画像:修業時代の堀さん(調理写真左側)