
column

2019.12.30 / 農作物
農業は自分との戦い。畑の中で美しく力強い小松菜。
農業は自分との戦い。
日々、やるべき仕事はいくらでもある。
手を抜いてサボっても野菜は文句を言わない。どこまでやるかはすべて自分次第。
結果は必ず素直に野菜に映し出される。そう思う。

山本さんは有機JAS認証を取得したオーガニック野菜の生産者。
就農5年になるがたくさんの失敗を経験したという。
農業での失敗は、努力の如何に関わらず、無慈悲に収入がゼロになるということを意味する。
「もうやめようとは思わなかったのですか?」
「思わなかったですね。失敗を糧とすることで学びが非常に大きかったですから。」
失敗の度に何かを学び、繰り返さないため、改善を重ねてきた並々ならぬ努力がうかがえる。また、数々の失敗を乗り越えてこられたのは出会った人たちのご縁があったからとも言う。人のご縁も自身が呼び寄せるものだと考えると、山本さんの心に留め置く大切なものに共鳴する人に支えられているような気がする。
農園名の“ブルーファーム”の青は、地球や水や空気を表しているという。
美味しい野菜を作るためには、青が表すものを大切にしなければならないと思っている。
そして、美味しい野菜を作り続けることは、地球や水や空気を大切にすることに繋がるという思いからなのだという。
ブルーファームを訪れた。
小松菜を栽培するハウスからは、小松菜の春を思わせる爽やかな香りが風に乗ってくる。
畑の土は軟らかく、目には見えないが、そこには確かに命を育む営みの暖かさを感じる。
小松菜の一株一株は、畑の中で美しく力強い。
食べると、水が弾ける音と食感。苦みは全くない。香りが後を引き、また食べたくなる。
この小松菜が、山本さんのやってきたことすべてを見事に表現しているように思う。
